葵牙(自宅クロバット♂)×白玖ちゃん(アルル宅ユキメノコ♀)
吸血鬼な情報屋×殺し屋カプ





葵牙の舌が私の首筋を嘗めあげる。
焦らすように肩から首へ。ゆっくりと。
 
「なぁ」
「…ふ……ぅ」
「なぁどうして欲しい」
「なにが」
 
キツク睨み上げれば、目の前には嗜虐的な笑み。

「クッお前はいい女だよ」 
「馬鹿にして…、あっ」
 
ざらりとした舌が、かかる息が耳を犯す。
 
いつもは痛いくらい荒々しいくせに…
優しくするくらいならヒドクすればいい。
時たま、牙が首をくすぐるのがもどかしい。
 
「…っそう…がっ葵牙っっ」
たまらなくなって自ずから髪を掻きあげ、首筋を晒す。
 
「本当いい女だ」
 
 
葵牙が入って来る。
響くのは血を啜る音だけ。
長い指が溢れた血を拭い、私の唇をなぞる。
 
触れ合う全てが熱く、
痛みさえも快感となる。
血と一緒に私の全てが奪い取られるようだ。
 
 
あぁぁ墜ちてゆく
 
 
−−ルージュの口紅は血の証
(アルルからお題お借りしました)




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